弱いの知ってるけど

弱い自分と向き合い勇気を出させて30年サラリーマンを頑張ってきました。転職5回、仕事や転職の失敗談や理不尽・達成感・乗り越えた経験を紹介させてもらってます。 少しでも力になれたら、嬉しいです

人生には「考えるべきこと」と「考えなくていいこと」がある

高校3年生の時に進路を決めるのに誰もが悩みながら決めるのだと思いますが、私もそれなりに悩みましたが、自分の素直な気持ちはこうです。

「これからどうすればいいか、そんなのわからないよ、だって、進学して何を学んでその先どうするのか?、就職して何をするのか?したいのか?、あまりにも教科書的な情報しかなく、自分の進む道なんて決められないよ」

中学を卒業するときに家が貧乏だから就職すると決めていた友達の方がよっぽど目指すものがあって素晴らしいのに俺は決められないよ。と悩んでいました。

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そのときの結論は「とりあえずどこでもいいから進学して、将来を考えてみる」という甘い考えでした。

そして、手の届きそうな大学の推薦入学を10月に受験しましたが、見事に落ちました。だって、そこまで大学に入りたいと思っていないのですから受験勉強すらしていません。そして、その後は目標もないので受験もしたくなかったし、受験勉強もしたくなかったので、まだ、推薦入学受付しているところないかと探したところ、翌年の1月まで受付している短大を見つけました。そして、その短大は学校の推薦さえあればよいだけだったので無事に入学することができました。

 そして、初めての一人暮らしをして、学校に通い、アルバイトをして順調に学生生活がスタートしました。

1人暮らしの不安にも、東京にも学校にも慣れたときです。

ただただ恐ろしいほどの不安に襲われました。それは、自分の将来に対する不安です。

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「とりあえず進学したけど、2年経過したら何をしたいのか」

「あまり深く考えず、経営学に進んだけど、自分は会社の経営がしたいわけでもない」

「大学への編入もできるが、大学行って何がしたいのか」

この悩みはずっと心の中にとどまって自分を悩ませ続け、今度は生死に関することまで考えはじめました。

「自分は何の能力もないし、目標もない人間だから、生きている価値もない」

「自分は何のために生きているのか、死んでもいいんじゃないか」

「自分に家庭なんか持てるわけがない、こんなダサくて、カッコわるくて、能力もない人間で結婚する人も現れるわけがない」

「学校のみんな楽しそうでうらやましいけど、自分にはそんなことはできない」

この頃は学校から帰ってくるとき、どこかの家から漂ってくる味噌汁の家庭の香りがやけに自分の自信のない心に響いて、たまらなく悲しくうらやましく感じました。

俺にはこの味噌汁の香りのする家庭を作ることなんかできないよ...

 

そんな暗い日々を過ごしていたのですが、ある休日にふと本屋さんに立ち寄りました。本は小説以外好きではなかったのですが、その時にたまたま出会ったのが「禅に学ぶ生き方の??」(ゴメンナサイ忘れました)という本です。

「生き方に関する本ってこんなにあるのか、それならこの中に自分の悩みの答えがあるはず!」と希望を持ち早速、買って読みはじめました。

内容は確かに素晴らしいことが書いてあり、日ごろの行動を正したり、自分の物事の捉え方を変えたりすることでしたが、私の求める答えはありませんでした。その後も、「上手に生きる方法」とか「悩んだときの乗り越え方」のような本を何冊も買って読み続けました。1ケ月に5~10冊ほど夢中に読み続けました。いつ答えが出てくるかと期待していろいろ読み続け、半年ほど経ちましたが、答えはどこにも書いていません。

 

読み疲れました。飽きてきたのかもしれません。

でも、このような本ばかり読み続けていたことで気づけば自分の一人暮らしの部屋がきれいになっていました。良い習慣を学び実践したことで、汚してもすぐに片づけたり、きれいな生活を心がけ、きちんとしたお金の使い方をしたり、節約したりができるようになっていました。

 

そして、気持ちも半年前よりも軽くなっていることに気づきました。あれだけ悩んでいた生死のことも考えなくなっていました。学校の友達からも明るくなったねと言われました。学校に行くのも楽しくなっていました。

そして、気づいたのです。

「どこにも自分の生きる意味の答えはない、生きる意味探すんじゃなく自分で作っていくんだ!」

それから、気持ちは楽になったのですが、相変わらず何度も悩んでいました。

そして、ある小説を読んでいたときに主人公が発した言葉と出会いました。

『人生には「考えるべきこと」と「考えなくていいこと」がある。考えなくてもよいものを捨てるのが生きる知恵だ!』

私は自分のふと自然にでてくる不安をどれもこれも悩んでいたのです。うじうじしていただけだったのです。

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冷静に振り返ると自分の心をコントロールする知恵すらなく、思ったこと、感じたことすべてを答えを出そうとしていたので、これから進む道とか進路とか自分が幼なすぎてそんな先まで思考がたどりつけていなかったのです。

その後、この言葉は自分の手帳に書き込み、悩んだらすぐに見るようなりました。

そして、悩みが湧き出てくると「考えるべきこと?、考なくていいこと?」と選択するようになりました。最初はいつもの癖で悩みはじめたり、考えないと決めたことを思い出して考えてしまうこともありましたが、繰り返すことで上手く自分をコントロールできるようになりました。

この経験が自分で自分の心をコントロールできるようになり、将来も考えれるようにはなったと思います。自分の主観ですが...

本当にこの言葉と出会えてよかったと心から思います。出会えなかったら今とは別の人生を歩んでいたのではないかと思います。(その人生は今の人生よりもよくなかったと思います)