自分にあっている仕事とは本当にあるのか?
就活をはじめたばかりの会社見学に来た学生さんやバイトで自分の進む道を悩んでいる人によく話してあげていたことです。
私のサラリーマン経験ですが、
- 医療機器卸業 3年
- 医療機器メーカー 3年
- カタログ通販 17年
- 健康食品・化粧品通販 9年
このような経歴で医療機器業界6年、通販業界26年と2つの業界しか知りません。
32年サラリーマンやってこの程度です。
私は20代の若い頃に「いろいろな業界を経験してみてから将来を決めたい」とか、「1つの会社の中でもいろいろな部署を経験してから、自分に向いている仕事を決めたい」と思っていました。一つの部署の仕事を本当に理解するには最低3年はかかると感じています。これは経験からも思います。
だから「石の上にも三年」という言葉があるのでしょうね。
自分の経験のためにと会社が3年ごとに仕事を変えてくれていても3回変えても9年も経験することに費やすことになります。部署が10ケ所あれば30年もかかり、そこから、この部署でやりたいと思ったころには定年を考えはじめる50代のおじさんになっています。
もしいろいろな業界、いろいろな部署に仮に1ケ月や1週間づつ勤務して経験したら向いている仕事をみつけられるかというとそれも浅くしか理解できないと思います。
本当の役割やその業務の深さを理解してなければ、自分の知識にも経験やスキルには絶対にならないと思います。
「それなら、どのようにして自分にあっている仕事を見つけるか?」ですが、残念ながらそのような仕事は探しても探してもないのだと思います。
ということは、サラリーマンの人達はやりたくもない、つまらない仕事を我慢し続けているかというとそうでもないんです。同じ仕事を3年以上続けている人で我慢して時間の切売りをしている人も一部はいるかもしれません。
仕事に向き不向きは基本的にはあまりないと思います。
人間は環境に依存する生き物なので、与えられた仕事に依存するというか適応するようになり、それを続けることによって体験が知識になり、スキルになり、プロになっていくんだと思います。
そして、何年も長く経験し、プロになったことでその知識とでスキルで転職したりするんです。私もそのようにして転職しました。
若い頃に僕は「コールセンターに勤務して、クレームを多く対応したいんだ」と目指していたら、気持ち悪いですよね?
私も若い頃に考えてもいなかったサラリーマン経歴になってしまったのは、適応したり与えられた環境で知識やスキルを磨いただけなのです。
今、考えるともっと若い頃から目標をさだめて勉強もがんばれたらなあ~と思ったこともありますが、それで進す道を見つける方もいるとは思いますが、世のサラリーマンは適応していく中で経験と同時にスキルを磨いてきたのだと思います。
サラリーマンの良いところは「基本的な収入が安定し、安心して勤められることです」ですから、このような状況だからこそ、じっくりとスキルを磨くこともできますし、会社によるとは思いますが、新規事業やチャレンジも手をあげれば出来る会社はあると思います。
但し、チャレンジできるとか、新卒がすぐに活躍できるとかを全面に出して過ぎて求人している企業はちょっと怪しいので注意が必要です。
だから、サラリーマンでもフリーランスでもまずは何でも失敗してもチャレンジしてみることや、やってみることが大切なのです。
入社した会社に不満があっても、やり続ければ自信が出てきますし、そのうち「この会社、俺が変えてみようか!」と気持ちが沸いてきますそいたりします。
多くの経験はできないので
- 就活も良い会社と感じたら、精一杯応募してみる
- 転職も良い会社と感じたら、精一杯応募してみる
- 転勤や部署異動の打診があったら、まずは飛び込んで精一杯やってみる
- 昇格の打診があったら、できるかどうかよりまずは飛び込んで精一杯やってみる
これを実践することをおすすめします。