社畜にならないサラリーマンを目指してほしい
私はこれまで、仕事でも何でも悩んだり苦しいときは自分の心に対し、
「お前は本当に心からひたむきにその仕事と向き合っているのか?」
と聞いてみるようにしていました。
そのように自分に問いかけると返ってくる言葉は、
「その現状にまっすぐに向き合っていない」
「出来れば逃げたいと思っている」
「それを乗り越えるために本当は深く考えていない」
「うまくやれる方法やうまく逃げられる方法を考えていました」
「考えることから、逃げたい」
このようなことでした。
そして、
「ごめんなさい、目の前の現実に向き合って、ちゃんと考えてみます。」
そのようなやりとりがあると知恵が出てくるのです。
その知恵はうまくやることでもなく、うまく逃げられることでもない、正面からぶつかるのです。
悩んだときはやはり正面突破しかないのです。
その正面突破の方法は、自分をさらけ出すことなのです。
それを周りから「そんなこと言ってバカじゃないか!」などと言われようが、白い目で見られようがいいのです。
率直な自分の意見をさらけ出せばよいと思うのです。
例えば、
会社の課題で会議で報告しなければいけないが自分は「そんなの必要ないと思う」ということがあったとします。
当初の課題が出た時点で反対すれば一番よいのですが、反対出来なかった場合には、その課題をまとめなければいけません。
当然、共感のない、心のない課題報告なので考えも進まず、悩むことになります。
これをきちんと理論付けて報告しようとすると更に自分の心は拒み報告のためのロジックも出てきません。
それは当然なのです。
ですから、その時には無理にあわせるのではなく、自分の率直な意見をまとめて報告すればよいのです。
「なぜ、必要ないと思うのか?」を考え必ず「代替案」を報告するべきなのです。
そもそもの課題が出た時点で意見を言わなかったことのお詫びは最初に必要です。
ただの批判だけだと議論や会議の意味がありませんので、代替案は必要です。
このように切り抜けたこともありますが、大抵、怒られます。
評価も下がったと思います。
しかし、自分の心に正直なので
「本当に清々しい気持ちになりました。」
人間はやはり自分の気持ちに正直にしないといけないのだと思います。
だから、50歳過ぎても「人が良さそうな顔してる」と言っていただけます。
やはり、これだけ生きてると生き様が顔に出るのですが、その自分の顔は自分に嘘をついたり、虚勢を張ったりしていないので、穏やかでいられます。
まあ、このようなことをしているので、当然、出世も大企業では部長の下のマネージャーや中小企業でも部長程度までになりましたが、私はそれが自分の生き方なので、それでよいと心から思っています。
中小企業では外部講師による研修で会社の短所を発表するときにたまたま社長が現れて、私の発表した会社の短所に不満を抱いて席を外されたこともあります。
これが身の丈というものなのだと思います。
こんなサラリーマン生活でしたが、また、サラリーマンになろうと思っています。
多くのサラリーマンのみなさんが社畜にならないサラリーマンの生き方を会社で見つけてほしいと切に願います。