弱いの知ってるけど

弱い自分と向き合い勇気を出させて30年サラリーマンを頑張ってきました。転職5回、仕事や転職の失敗談や理不尽・達成感・乗り越えた経験を紹介させてもらってます。 少しでも力になれたら、嬉しいです

社会人失敗談⑥/面接官での失敗からの気づき

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私の面接官での失敗談です。面接受験者にも参考になれば...

社会人失敗談の6回目です。今回は面接官での失敗です。

面接を受ける方にも面接官の考えなど参考になれば幸いです。

私はこれまで多くの面接をやってきました。

社員、契約社員、アルバイトすべてで2,000人以上の方とお会いしてるのではないかと思います。 

面接官は誰でも、それらしくできる簡単にも難しくもできる業務です。

なぜかというと面接官側がいくらでも自分主導でできるからです。

募集している仕事の中身まで知らなくても知ってる範囲を装飾して答えればそれらしく言えます。知らないことは言わなくても済むからです。

 

また、面接受験者も面接官に合わせてくれるので答えられなさそうな質問もあえて必要以上に質問しないようもしてくれます。

要するに面接受験者が「忖度」してくれるのです。

 

この忖度に甘えることで、面接の質はどんどん悪化していきます。

これがインターンシップという形式でも同様です。これも結局は学生が忖度してくれるので開催する側に都合良く学生が行動してくれるのです。

面接官は「忖度」で甘い方向に進んでいきそうになる自分と戦い、意識して自制しないと優秀な人材を逃したり、入社後に問題がある人材を採用をしてしまうこととなります。 

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面接官は忖度してもらうことに甘えてはイケナイ!

私がうまく行かなかったときのことです。

私がコールセンターを担当し、拠点長として面接もこなし慣れてきはじめたときに15名の採用が必要に対し応募は100名程でした。

非常に多忙な日々が続き、面接時間もタイトで3名単位での集団面接を行いました。

面接受験者3名に対して、同じ質問をして一人ずつ回答してもらうのですが、個人の質問への回答が横並びになったり、他の人の回答を参考に答えてしまう方もいました。これはよくないのではなく、本当の自分を出せないままで終わるので互いにデメリットです。

それでも時間がないので仕方なく面接を進めると最終的に判断するときに、自分にどれだけあわせてスムーズに面接を終えられたかという基準になってしまったのです。

無意識のうちに忖度度合が合否の基準となってしまいました。

そして、実際に入社してもらうと研修での理解も早く頭も良いのですが、「管理者にどのように見えるか」「仕事でもクレームの対応もうまくその場を逃げる」ことなどの行動が目立ちました。

 そして、このようなことが発生してしまいました。

◆クレームのお客様の電話を受けた場合に備えて、自分の名前は名乗らない

 指導しても「すみません、つい忘れてしまいました」と回答する

◆実際にクレームの電話を受けると間違った振りをして、すぐに電話を切ってしまい、その後により大きなクレームとしてお客様から電話があったりしました。

◆お客様からの問合せでクレームになりそうなことは、折り返し連絡することにして、自分のいない時間の指定にコントロールする

 その後に指定時間に電話してクレームになることがありました。 

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原因は何なのだろう?と悩みました。

そこで原因は何なのだろうと社員みんなで悩みましたが、結論が出ませんでした。

しかし、ある社員の私が拠点長になったばかりの頃に入社したメンバーは退職者も少なく勤務も続いているので、何か違いがあるのでは?とのことでした。

この言葉をずっと考えていたのですが、大きな違いは

「多忙だったこと」「面接があまり時間がなかったこと」くらいでほとんどいつもの手順で進めたので問題ないと思っていました。

そこで、それぞれの時期のメンバーに質問してみるとやっとわかったのです。

 

私が拠点長になった頃のメンバーの意見

◇私たちのような単なるアルバイトでも面接のときにいろいろ時間をかけて説明してくれたことが嬉しかった。それでがんばろうと思った。

◇面接が話しやすい雰囲気で笑わせてくれたり、質問もしやすく、丁寧に回答してくれたことがよかった 。

直近のメンバーの意見

◇今だから言いますけど面接が話しずらかったです。

◇お忙しそうで質問もあまりしてはいけないのではと思いました。

◇他も決まっていて、どちらにしようか迷いました。

 

これで最大の原因は「私の面接の作業化」が原因とわかりました。

本当に自分に愕然しました。

 

振り返ってみると面接の時間配分を以下の30分としていました。

①会社説明が5分

②こちらからの質問15分

③質問への回答10分

 

よく思い出してみると私自身もこの面接で前回のような「これからいい人達が入社してくれてもっとよくなる!」という手ごたえを感じることもできず、ひたすらスケジュールを時間内にこなすことばかりを優先してしまいました。

最初の面接のように「仕事に対してどのようになってほしいか?」、「なぜそうなのかの理由まで」の期待をかける説明も省略してしまったです。

おそらく最初の頃のような、懸命さもなかったのだと思います。 

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社員への説明で謝罪しました。
社員への説明

先日の原因は今働いてくれているメンバーに直接聞いてわかりました。

最大の原因は「私の面接の作業化」です。申し訳ありませんでした。

私が忙しくスケジュールを優先して面接を行ったことが原因です。

面接時点で会社の説明をしっかりしたり、話しやすくする雰囲気を作ることが、結果的に入社後のモチベーションの支えになるということをメンバーにヒアリングして気づかされました。

今後は集団面接をやめて、どんなに忙しくてもひとり一人、時間をかけてしっかりと会社の説明や入社後のイメージをもってもらい、気軽に質問してもらえる雰囲気で丁寧にモチベーションをもってもらえる面接をしていきます。

社員全員納得してくれました。

その後、丁寧な面接を心がけ感じたこと

本音を言ってもらう

面接受験者は面接官にあわせようと取り繕います。それに対して、面接官はより相手の懐に飛び込み、取り繕わなくてもよい雰囲気をつくり、本当の気持ちを聞いてあげるように、自ら自然と話してしまうようにしてあげます。

これでその面接受験者の性格などが十分にわかります。

会社や業務の説明

面接官は立派な会社をアピールする説明ではなく、自分の会社の良い部分も悪い部分もきちんと説明し、本当に会社に共感してくれる度合いを確認します。場合によっては働いている場所も見学してイメージしてもらいます。

これで共感の度合いでお互いがハッピーになれるかを判断します。

入社後のビジョンの説明 ※これが大事だと思います。 

入社後はその面接受験者の良い部分を生かして、この職場をもっと良くなるとの説明をすることが大切です。

例えば)

面接受験者の性格が明るければ、その性格で仕事で落ち込んでいる人を支える人になったり職場の雰囲気を明るくしてほしい。

面接受験者がしっかりした印象なら、きちんとしているので処理の抜け漏れをみつけられる人になりそうなので、その時は私たちに報告してほしい。一人のミスが多くのお客様のミスにつながることもあるのでぜひ報告してほしいです。

このようなモチベーションを与えることが後に大きな効果になります。

職場環境を変えるときにも大きな効果がありますので、おすすめです。

面接受験者にも面接官をされる方にも参考になれば幸いです。