「カッコいい」と「カッコつけ」の大きな違い/経営者や上司は気づいてください
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社会人で大人になり、人の上に立つ上司になったり、経営者にまでなっているのに、
「こんなにもカッコつけることばかりの男が多いのか?」とあきれてしまう。
これに気づいていない、しかも大人の男が多すぎます!
カッコつけることが一番カッコ悪いんです。
それを見た女性の多くは「ハイ、ハイ、またカッコつけね。」と心で笑っているんです。
本当に賢く、頭のいい人はそんなことしていないのを知ってますよね。
それでも、やるんですよね。
・香水つけてみたり
・聞かれてもいないのに経営者とは何かを語りはじめたり
・ロゴの大きい海外ブランドを持ち始めたり
・自分の使っている最新なだけの単なるお天気アプリを語りはじめたり
・大物に見せたくて、大きな声を懸命に発したり
・社員を呼び捨てしたり、「お前」呼ばわりしたり
・真実はわからないけど、ガキ大将だった・ちょい悪だった・スポーツがんばってたって言ってみたりです。
大人が本当にみっともないです。
そんな言っても私も20代前半まではカッコつけに憧れていました。
同僚のかわいい女子社員と飲み会後に帰るときに「バスないからタクシーで帰る」と言っていたので「これ使いなよ」と1000円札渡したら「なんで出してもらう必要ある?」と冷ややかな目で見られて、1000円札をお財布に引っ込めることになったり...
丸井に行って、スーツの安売りコーナーを見ていたら、「もっといいのありますよ」と海外ブランドの店舗に連れていかれて、1着10万円のスーツをすすめられ、断ればいいのにカッコつけて買ってしまったり等です。
この10万円のスーツは他のスーツと重ねて無造作にかけておいたら、このスーツだけ真っ先に虫に食べられてました。2回しか着てないのにです。本当にいい素材で虫もおいしかったのでしょうね。(笑)
こんな情けない20代だったのですが、仕事をしているときに女性社員の部下から、なにげなく指摘されることがあり気づいたのです。
私が会社の東京の拠点の長を担当していたときのことです。
拠点の長となったばかりで、自分を大きく見せないとと去勢を張っていたのです。周囲の社員やパート職員のメンバーはお客様をお待たせしているので、忙しくしていたのですが、その去勢を張り売上増が嬉しかった私は自分が調べた結果を伝えたくて、ある女子社員に声をかけ話しはじめました。
「こんなに忙しいのは広告のビジュアルを変えたことで広告があたり、20%増で来ているのと、別のプロモーションも予想以上の反響があり、当初計画の150%になっているから...」
するとその女子社員は
「はいはい、わかりました。お客様対応している私たちはそれよりも目の前のお客様を少しでもお待たせしないことが優先なんです。その情報を聞いている時間がもったいないです。拠点長はいつも忙しいときに理由を教えていただけるのはありがたいですが、後にしてもらえませんか?みんなと休憩のとき言ってたんです。」
と明るく言われました。
すぐに私は
「本当に忙しいのにみんなつきあってくれてたんだね。申し訳なかった」
と言ってその場を去りました。
女性社員のみんなが言っていることが本当に正しいことです。
このときの最優先は当然「お客様」です。
なぜ忙しいかの理由が優先順位が高いことではありません。数字を見て先の判断をするのが必要ですが、それは後で良いのです。
このときに、社員が私のことを
「大きく見せようと去勢を張っていることも数字でばかりで判断したがることも状況を考えずに偉そうに言うことも拠点長になったばかりだから、はいはいがんばってね。とあきれていたことに気づきました。」
みんながそのように思っていても、これまで自分を立ててくれていたことに本当に申し訳なくて、気をつかわせていたのか?と本当に穴があったら入りたい気持ちになりました。
そして、翌日の社員の朝礼で、
「自分がこれまで優先順位も考えず、みんなが忙しいのに声をかけて邪魔していたことがあったと思いますがこれからは改めます。今まで拠点の長らしくしないといけないと思ってやっていた行動です。お客様には関係ないです。申し訳ありませんでした。」
とお詫びしました。
すると1人が「本当にそうですよ、こっちは忙しいんですから...」と笑いながら言ってくれ、他のメンバーも「ほんと、ほんと、カッコばかりつけるんだから、男はみんなそうですけどね」と笑って本音を言ってくれました。
その通りで本当にその場でも恥ずかしくなりました。
「今度、同じように感じたら遠慮なく言ってください」とお願いし、みんな了承してくれました。
私は素直に謝って本当に良かったという思いともう2度と去勢を張ったり、カッつけたりはしないと心に誓いました。
このような去勢やカッコつけな行動は社員みんなの不快以外の何ものでもないのです。自分が平社員のときにもカッコつけ上司を不快に感じていたことを思い出し、危うく自分もカッコツケ男上司になりそうでした。
この日以降このようなことはしていないのですが、自分の勤めている会社の経営者や上司や同僚で「カッコつけ」が本当に多いです。
取引先の上司でもいますね。本当に不快なだけです。
「カッコいい」は自然体のこと
「カッコつけ」は本人が意識してやっていること
この違いは大きいです。
ですから、世の「カッコつけ」経営者や上司のみなさんはみっともないのでやめることをおすすめします。
特に女性のみなさんは「カッコつけ」だと気づいています!
嫌になって転職される前にやめましょう!