弱いの知ってるけど

弱い自分と向き合い勇気を出させて30年サラリーマンを頑張ってきました。転職5回、仕事や転職の失敗談や理不尽・達成感・乗り越えた経験を紹介させてもらってます。 少しでも力になれたら、嬉しいです

第9回「自分から怒られた!」/社会不適応の自分が適応してきたこと

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また「もう一人の自分」に怒られた!

ときどき出てくる”もう一人の自分”に怒られたしまったお話です。

 

今考えるともっとも脂の乗りはじめた会社員の30歳前半の頃ですが自分も脂を感じはじめた頃のことです。

勤めていた会社の業績も順調で拡大路線を進んでいたのですが、そのときにいちようその部署のNo.2と思われていたこともあって、役員と部長が出張して来たときに会議室に私だけが呼ばれ、「そろそろこの部署を担当してはどうか?」という話でした。

正直、今のこの部署はやや人間関係に課題があったの「ちょっと面倒くせ~タイミングだな~!」と頭をよぎりましたが、前向きな素振りをしないとと、いつものようにいい子ぶって「がんばってやらせていただきます!」と積極的風に了承しました。

 

根本は「社会不適応な性格」なんですが、”人前に出たがり”ではあるので、あまり深く考えずに了承したのです。

自分が所属している部署の長は別の拠点に異動で私はその部署の長になるという人事とのことでした。 

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『いつものネガティヴ思考』が支配しはじめました。

返事はしたもののその直後から当然のように、”いつものネガティブ”な思考が自分の心の中を支配しはじめどんどんあたまの中を巡りはじめました。

◎生半可な気持ちで了承してしまったよ...

◎よく考えてから返事すればよかったかな...

◎これまで2番目の位置で楽だから、まじめに仕事できたのに本当にできるかな?

◎部署の長っていったい何をすればいいのだろう?

◎毎月本社の会議に行くことになるけど、自分も怒られるのかな?

◎自分なんかが長で同じ部署のみんなは不安じゃないのかな?

 

このような不安がどんどん心の奥から自分に問いかけてきます。

 

今まで、「自分がこの部署のトップならこうするけどな...」とか生意気にさんざん思っていたのですが、いざとなると不安でいてもたってもいられなくなりました。

そして、はじまる前から脳が興奮状態で睡眠もあまりとれない日もありました。でも、図太いところもあり、よく眠れる日もありました...

 

そんなときに新しい役職の名刺が届いたのです。

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新しい役職の名刺!かっこいいじゃん!

めちゃくちゃかっこいいじゃん!俺!」

とテンションが上がり、悩んでいたことはどうでもよくなりました。

そして、また不安がやってきたらその名刺を見て消し去っていました。

結局は一時的な効果しかないので、すぐにその名刺効果はあっという間になくなってしまいました。

 

そして、その部署の長として開始する日になりました。

いつもいた上司はいなくなりました。

「自分がどれだけその上司に依存していたのか?」

「自分は所詮は責任を持つことができていなかったのだ!」

「自分は当事者から逃げていた、しょうもない評論家レベルだったのだ!」

「自分では何もできない奴だった!」

「自分にはできそうもないから、帰ってきてくれないかな...」

このような情けないところまで落ち込みました。

 

そして、家に帰っても悩み続け

「自分は情けない人間なのだと認めてみよう!」と自分の心を放(ほお)ってみたのです。

どこまでも心が落ちていけそうで、落ちきったら底に着くまで行ってみてもいいかと更に心を放り続けてみたのです。

すると、これが鬱の領域の入り口かもと思えるところにやってきたのですが、

「これ以上いくとやばいかも!」

そう感じたのですが、どうもその底には入れそうにないのです。

 

そこで、ときどき登場する私の嫌いな、”もう一人の自分”が登場!しました。 

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「何もやってないうちから何落ちてるの?」

「あんたなぁ、何もやっていないうちからそんなとこまで落ちて何してんの?」

「自分に酔ってんじゃないよ!」

「いつも何かあれば悲劇のヒロインの振りして、ヒロインじゃないけど...その悲劇のお部屋で甘やかしてもらおうと思っているのはお見通しだよ!」

 

”おい!冷静な自分、めちゃくちゃ言うなよ...”って返しましたが、

 

「言われたこと本当は全てわかってるでしょ!」

 

”は、はい、その通りです。わかってます。それでは現実に戻りますよ...でもね、そんなこと思うことくらいはさせてもらってもいいじゃないかなぁ~”

 

「そこまで落ちたら十分でしょ!、はい、戻って戻って」

 

”は~ぃ、その通りで~す。”

 

そして、戻されるのです。

 

そこから長としての苦労の会社生活がはじまったのですが、このような”もう一人の自分”ってみなさんにいるのでしょうか?

 

このもう一人の自分が言うことは、実の母ちゃんや姉ちゃんが言いそうなことをこちらの心境を察することもなく平気で明るく、ズドーン!と言ってくるのです。

しかも落ちているときの今回のようなどん底のギリギリ手前でいつも登場して戻されるのです。

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『もう一人の自分』にはあまり登場してほしくない。

こいつにはあまり登場してほしくないのですが、

ひょっとして、こいつが私の「理想の自分」なのかもしれないと思ったりします。

だから、やばいところまでいかないのだと思います。

これが育ててくれた家庭の愛情なのかもしれないですね。

久しぶりに実家に帰りたくなってきました...