システムエンジニア不足は続きます。企業内で教育しなければ転職しますよ!
_
これまでの社会人経験の中で8年半勤めた会社では人事異動で50歳を過ぎてるにも関わらず、経験のない情報システム部署への異動がありました。
私がコールセンターシステムに詳しかったので、この部署になったのだと思います。
所属していたのはたった1年半で退職しましたが、その時にシステム会社の社長や常駐してもらっているシステムエンジニアと一緒に業務を進めていました。
この時、私が勤務していた会社の経営者は
「情報システムをやっている人間は変わった人が多いので直接雇用はあまりしたくない。」
との考えでした。
このような偏った見方をする経営者には驚きましたが、人材の育成や人材マネジメントを避け続けている方なので、そのような発想になるのだろうなと反論することもなく、現場で委託先としっかり組んで進めていければよいと考えていました。
その情報システム部は正社員が私含めて4名と常駐のシステムエンジニアが2名の体制でした。
システムエンジニアはホームページ改修担当と基幹システム担当の2名が実際に手を動かしていました。難しい案件になるとそのエンジニア2名の上のシステム会社の社長が遠隔で対応したり、支援していただく体制でした。
通販会社なのでWEBからの新規の集客が多く、ホームページ改修案件も増え続けており四苦八苦しているときに、このホームページ担当のエンジニアが退職することになりました。
システムエンジニア不足のご時世にすぐに引き継げる人材をこのシステム会社が用意することは難しく、これからどうするかを私が求人含めてシステム会社と一緒になって動くことになりました。
自社採用はしたくないから、システム会社経由で採用し自分の会社に常駐させるという通常よりも難しいミッションでした。
経営者の個人的な偏見で、このような無責任な指示ってありますか?
(これがワンマン経営者の中小企業の実態です。)
それでも進めないといけないのですが、求人の条件は👇
- WEBのシステムエンジニア(PHP経験者)の実務経験者
- クライアント先への常駐をする
- 年収は400~500万円
- 通販経験があれば、尚よい
- 人に対してあたりが柔らかく、普通に会話ができる
- 思いやりがあり、誠実である
- 忍耐強く、責任をもった仕事ができる
このような条件の人材が400~500万円で採用できるはずがないのです。
しかも常駐のエンジニアに支払っている金額が年間この金額程度なのです。
(この件と同時に委託料が安価すぎるので、委託料のアップも行いました)
そこで私が着手しはじめたのは、通常の人材紹介会社とエンジニア専門の人材紹介会社への依頼なのですが、この費用では難しいとの回答でした。当然です!
そこで、自分の息子を見ていて、システムエンジニアやプログラマー志望だが自分で勉強する程度で実務経験のない専門学校卒や高卒者などがいるのではないか?と思い、人材紹介会社に相談をもちかけたところ、そのような人材は多く登録しているが実務経験もスキルもなく紹介することができないでいるとのことでした。
しかも、紹介予定派遣の契約であれば、最初は時間給の派遣として実際に経験を積ませて、その先は企業側がよければ社員登用とのことが可能でした。
それしかないと思い紹介していただき、早期に補填することができました。
システムエンジニア志望だったので、基本的なことの吸収は早く進めることができました。以外とエクセルやワードの経験もなかったりで、私が教えることもありました。
しかし、「好きこそ物の上手なれ」で習得は順調に進んでいきました。
今の「システムエンジニア」不足が全国的に言われていますが、
「今の時代にこのようなシステムエンジニア希望者が存在しているのに人材を企業が育成していけばよいだけではないか!」と強く感じました。
企業はシステムエンジニアを育成してほしいと切に願います。!
人材紹介会社に話しを聞くと特に高卒でこのように未経験で情報システム関連を志望する方は非常に多く登録しているとのことです。
高卒だとオフィスワークがあまり求人に出ないので、システムエンジニアを志望を望む高卒者が多いのです。
一方で実務経験のあるシステムエンジニアは登録すると希望年収が高くてもすぐに就業先が決まるそうです。
依頼する企業が希望するのは即戦力の実務経験者だからです。
私が紹介予定派遣で採用した高卒者は金銭的な事情か家庭の事情で大学への進学ができず、パソコンのネットゲームが趣味でパソコンには精通しているので、この派遣会社にエンジニア志望で登録したそうです。
最近は賢い経営者もそうではない経営者も「スピード、スピード」とあおりますが、人材を育成することも社会的責任として行ってほしいです。
まるで、お金のあるプロ野球球団がよその球団が育てた、優秀な選手をお金で獲得して自分の球団の目先だけ強くしているのと一緒ではないでしょうか?
大企業は新卒採用と両輪で取り組んでいるのかもしれませんが、最近の中小で業績好調な企業はこのような経験者だけの中途採用を進め、育成する概念が一切ない企業が社員の入社と退職を繰り返しているようです。
企業が好調になると同時に自社のことしか考えない発想から人材を育成する社会的責任も考えてもらいたいと感じます。
システムエンジニアを探している企業の皆様へ
システムエンジニア不足はこれからも続きます。
最近では人材紹介会社がシステムエンジニア志望者の初期の育成まで行っています。しかし、実務経験はないからと不採用にするのではなく、実務経験者はほとんどいないと考えて、自らシステムエンジニアを教育するプランやカリキュラムを準備して、研修や育成手法の標準化を自社に組み込んでみることで安定化につながるのではないでしょうか。
システムエンジニアの教育までも行っている人材紹介会社のバナーは下記です。