弱いの知ってるけど

弱い自分と向き合い勇気を出させて30年サラリーマンを頑張ってきました。転職5回、仕事や転職の失敗談や理不尽・達成感・乗り越えた経験を紹介させてもらってます。 少しでも力になれたら、嬉しいです

「コミニュケーションが問題」と簡単に言わないで!

会社では人間関係を円滑にするためにコミュニケーションが大事と言われます。

「コミュニケーション」という言葉をよく使いますよね。私も使っていました。

 コミュニケーションの意味は意見や気持ちを言葉を通して伝えることや意思疎通などの意味らしいのですが、会社で一緒に仕事をする人とはもっと高いレベルのコミュニケーションができるはずと思っています。1日24時間の中で家族よりも一緒にいる時間が長いのが会社なので、お互いのことを理解しあえる環境でもあるはずです。

そこに利害とか上下とか人間の余計なエゴが入ってくるので、そのような関係性をつくることを難しくしてしまってます。組織の中の自己優先者が一人でもいると残念な関係性になってしまいます。これはそこの組織なりチームの長がしっかり理解させることで解決できるはずです。

その理解させるときにコミュニケーションにはシーンや関係性によって質や度合いの違いがあることを説明するべきだと思うのですが、これを一色単に「コミュニケーション」と呼んでしまうから理解できなくなっていると思うのです。

簡単に対3パターンを例えると

①取引先とのコミュニケーション

②会社内とのコミュニケーション

③部署内とのコミュニケーション

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当然、③のコミュニケーションがもっとも高い質にあるべきなのですが、「〇〇部署はコミュニケーションができていない」とか「取引先とコミュニケーションができていない」とか上から指摘されるので、①~③がわからなくなるのではないかと感じています。最近は業務がうまく進まない原因を何でもコミュニケーションとしてしまう上司が多くなっているので更にわからなくなってしまうのだと思います。

 

以前の会社で驚いたのがお客様とのトラブルが発生したときに担当部署や担当者が社内より取引先をかばってしまいトラブルを解決するどころかその程度のトラブルなら社内で対応するしかないとの回答がきたときには椅子から転げ落ちそうになりました。

この感覚を持ってしまうのです。

また、部署内では自分の意見を理解してくれないからと他の部署に同意を求めたり、他部署の長に同意をとって、あの部署の長が同意したからやるべきと部署内を強制的にやらせてしまうこともありました。

完全に椅子から落ちてしまいます。

この①~③のコミュニケーションの質の捉え方を間違えているためです。

上手に表現できないのですが、コミュニケーションという表現よりも下記のような先ほどのものも言い換えれば以下のような3つの表現になるのではと思います。

①取引先⇒依頼や案件の内容を相談できる質

②会社内⇒社内全体に関することを相談できる質

③部署内⇒あうんの呼吸の質

特に③についてはコミュニケーションなどという言葉を超越した最上級の言葉なのだと思います。相撲から来ている日本語のようです。これが出来ている部署やチームは最強で、そこに所属している人もみんな輝いてました。部署内で問題が発生しても全員がそのために懸命に考え、この方法では?、ここを修正すれば?、問題の対応をしている社員がうまく行かなかったことを想定して事前に調べている社員まで出てきます。このような活発な動きが問題に対応している社員を勇気づけ、心を折れさせない強さにつながるのです。みんなが当事者で考えてくれるのが形成された風土です。よって個人の担当業務以外にも理解が深まり、都度、説明する機会を作る頻度も下がります。

実はこのような「あうんの呼吸でできる部署」を1度だけ作れたことがあります。それは、担当部署の業務がこれまで行っていたものと異なる業務への移行のときです。誰もが経験したことのない新規業務の立ち上げで、自分達の業務習得とクライアント先での業務習得と社内のパート職員への教育と新システムへの切り替えなど一気に習得することが必要になりました。それと同時に業務の縮小により一部のリストラもあり、本当にひどい大混乱時期でした。

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毎日朝8時から深夜1時や2時まで社員全員が仕事をしていました。クライアントの営業時間が平日9:00~21:00だったので改善するにもミーティングするにも21:00以降でした。早く帰る社員でも23時過ぎの終電でした。終電に間に合わない社員は自宅まで車で送っていったこともありました。この状態が1ケ月弱続きました。全員休んでいませんでした。さすがに2週間超えると疲労もピークになりましたが、みんなでやりきるしかありませんでした。そして、何とか2ケ月後には正常な運営をすることができました。

本当に誰が倒れてもおかしくない状況でした。この難関を乗り越えた絆は大きいですし、がんばるべき時、しんどい時にこのことを思い出し、諦めずにがんばれば超えられると信じることができるようになりました。

数年前のことですが、この時に一緒にがんばったメンバーとは今はそれぞれ別の企業に転職してますが、私が東京に出張したときにはよく食事を一緒にしてしまいます。

本当に苦労して一緒に乗り越えたからこその深い絆になっています。会うたびに「また、いつか一緒に仕事したいね」との話しになります。そして、またこの人たちと一緒に仕事をすることになったらすぐに「あうんの呼吸」レベルで仕事ができます。

苦しかったけど、辛かったけど、自分達が乗り越え作ってきたことは今だに私たちの大きな財産になっています。そして自信という誇りにもなっています。

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 起業して「あうんの組織」を作ってみたい、それが今の私の夢というか目標です。

たまたま読んでいただいた方が責任ある立場になったら、ぜひ、あうんの組織を目指していただきたいです。

それから「チームのコミュニケーションができてないとか」簡単に言われたら、「その前に上司のあなたと私のコミュニケーションはできてないですよ」いつか言ってみたいです。