頭脳よりも大切なのは『正義』『勇敢』『自己犠牲』だと信じてます。
最近、日本のドラマや映画をよく見るようになったのですが、最近、話題になっているドラマや映画はシンプルな物語が多いですね。
原作は漫画だったりするようなのですが、まるで水戸黄門のように最終的には正義が勝つ、勇敢に戦い勝つ、信念を続けて周囲からかけがえのない存在と認めてもらえるようなものが多いですね。
このような真っ直ぐなきれいなことを求めている時代なのでしょうね。
ラグビーが人気になったのも仲間のために自己犠牲するひたむきな姿勢に世の中の人が共感したのだと思います。
このような正しいことや信念を貫くことができない現実なのではないでしょうか?
今の企業は、「頭の良い人」、「頭の回転の速い人」、「理論的な人」が評価されていますが、このような優秀な人には「正義や勇敢や自己犠牲」というものが欠けている人が多いと思います。
ビジネスには確かに感情は不要だとは思いますが、顧客も社員も感情でプラスにもマイナスにも動くのです。モノが売れるのも感情が左右しています。
ビジネスは感情を相手にするのに理論だけでビジネスはできても成長しないのではないかと思うのです。
顧客体験でインターネットで同じ商品を少しでも安く購入することができることは誰もが嬉しいことなのですが、そのような購入は安く買えたことしか残らないようです。
しかし、たまたま立ち寄ったお店でも自分が楽しく購入できる接客をされて購入したときにはそのお店に対してもその店員に対しても価値を持つのです。それがリピートにつながるのです。リピートは感情が左右しているのです。
しかし、頭が良いことを尊く思う社会なので、企業は学歴や頭脳だけで優秀と評価し、そのような人が出世させることでその部下の一般人には困難なこと要求し、頭の良い人が自分の上位の位置を維持しているのではないでしょうか。
私の経験ですが、東大卒の役員が引き抜かれて私の勤務していた化粧品会社に来たのですが、その頭のよい人の社員への要求することは、
◆より安価なサービスやシステムは?
◆スピードは?
◆その優先順位は費用を安価にできるか?
◆リスクを少なくするには?
判断はすべて費用だけでした。
そして、感情のある消費者とは向き合わず、利益やリピートの良い商品を売ろうとして消費者のニーズは無視するのです。結局、売上が右肩下がりになっていきました。
もっとも売れている商品は発売中止との判断をするのです。
頭の良い人のマネジメントはこのようなことが起きるのですね。
女性が使用する商品であるにも関わらず、商品への愛情もないとこのような判断になるのだと驚きました。
まだまだ日本は男社会で男の価値の経営が残ったままなのです。女性の感性を尊重した経営をするべきだと思うのです。
また、頭の良い人はもう一方で逃げ上手でもあります。
▼正しいことよりも、スピードを優先する。
▼自分が勇気を持つよりも、その道のプロに任せると言って逃げる。
▼自分を貫くことでコミュニケーションが面倒だから、効率的だけで判断する。
このようなうまいことをやって、いざとなれば逃げる経営者や役員、上司に対し、不信感を持っている人が多いから、冒頭でお話ししたシンプルな映画やドラマが支持されるのはであろうと思います。
私も30年以上のサラリーマン生活で転勤や転職を繰返しましたが、心から尊敬できたり、真っ直ぐな信念を貫いていると感じた人は一人しかいません。
『この人のように純粋に真っ直ぐな信念をもった人間になりたい!』
と人生の目標に今でもなっています。
社会のスピードは早いとは思いますが、日本はアメリカのようにネット通販が伸びてショッピングモールがどんどんつぶれていくところまでは来ていません。
これからも日本は物を買うのは、ネットを経由して買うこともあり、人から接客されて買いたいという心の通った購入体験の価値は残り続けると思いますので、ショッピングモールは存在し続けるのではないかと思います。
これから社会が進歩すればするほど「正義や勇敢や自己犠牲」を持った生き方が尊い大きな価値になるように感じます。
そして、私はこのように生きていきたいと心から思うのです。