弱いの知ってるけど

弱い自分と向き合い勇気を出させて30年サラリーマンを頑張ってきました。転職5回、仕事や転職の失敗談や理不尽・達成感・乗り越えた経験を紹介させてもらってます。 少しでも力になれたら、嬉しいです

人を育てるという考え方

人を育てることにがんばる人と興味のない人がいますが、最近では興味のない人が増えているように思います。

そのような育てることに興味のない人は時間もかかるし、成果もすぐに出ないからなのはないでしょうか。

 

最近の経営もスピード化を要求することが多く、何でももっと早くもっと早くと実行することを要求し、現場は気持ちも乗らず、工夫もあまりせずやるだけが先行することが多いと思います。どうも勘違いしてる経営者はスピードを求めることでイニシアチブをとるようなやり方をする人が多いように思います。このようなことでしか優位性を持てない人もいるのです。スピードと優先順位だけを要求する経営者はそのビジネスの中身も展望も考えてないことが多いので要注意です。

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そのような中で人を育てることは、後回しになったり、仕事を進めさせることだけが人材育成だという考えをする人もいます。このような人は結局、人材育成を面倒に思っていたり、避けていたりするのが本音だと思います。

また、私の経験した会社で人材を育成することをしたくない風土を持っているところもありました。表向きは読書を進めるとか、研修補助制度があるようにしていますが、その制度が業務時間以外でないと利用できないとか出張での研修は手当が出ないとか、そのような間接的な制限があり、なぜそのようなことにこだわるのかと不思議に思っていたのですが、それは、研修を受講して後輩が成長してしまったら困るという考えが制度を作る側にありました。

当然、意欲のある社員などは研修の受講を申請しますが、上職位のところで審議してその費用が却下されたりしていました。結局は年功序列を保ちたい上職位が自ら成長する努力をするつもりはなく、下位を成長させたくないというのが本音だったとわかりました。

 

 このようになっているのは、やはり会社の風土もありますが、実は経営者に問題があり経営者自身が自分を超えられる可能性があることに恐怖を感じていることもあるのです。ひどい経営者によってはまだ若い人材に重要なポストを任せて、失敗させ、自身をなくさせるようなことをする経営者までいます。経営者自身が社員の成長を拒んでいるのです。このような考え方をしている思想は自然と下位に伝わっていくのです。

このような会社は社員を採用するときにも自分よりも成長しないであろうと思う人材ばかりを採用する傾向にも流れます。よって、入社する人材は序列に従う人材であり、依存ばかりするイエスマンが集まることになります。

よって、マネジメントはやりやすくなるのですが、人の成長はあまりせず学生のような集まりになってしまします。

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本当に会社の将来や成長を考えるのであれば、綺麗ごとに聞こえるかもしれませんが、まずは自分を超える可能性のある人材を採用し育成しようとする純粋な気持ちが必要だと思います。

そして、採用した人材をどのように育成し、成長させていくかを悩まなければいけないと思います。「育成は農業である」という言葉を本で読んだことがあり本当に納得したのですが、農業のようにまずは会社であれば社風などの土壌を耕し、そこに新卒社員という種をまき、周りの土壌から栄養(知識やスキル)を吸収させ、少しづつ育っていき何かを任せてみるという芽が出て、それが本人の自信になって更に伸びて大きな葉をつけ世の中という太陽から光を受けて更に成長し、世の中の逆境の雨風にも耐えて、更に成長させるというのが育成です。

個々人により、このような育ち方は種によっても違うので、周囲が個々の成長の違いをきちんと把握して育ててあげる必要があると思います。器用に育つ種とまっすぐには育たず右往左往しながら育つものとあると思いますが、育ちが遅くてもその分、成長途中により深く悩んでいたりしますので、成長したときに深みがでたり、自分の悩んだ経験を後輩に伝えたりすることができます。

 

私は会社が人を採用するということや自分の部下に配属された場合にはきちんと育てる責任とその人材の生涯を背負うという覚悟が必要だと思います。それほど、重いことだと思います。特に新卒で社会人としてスタートした人材には、この考え方をして上職位の者が悩んで育成しなければいけません。また、この人材が1年、3年、5年なり経過したときに学生時代の同窓生に会ったときにどのような仕事をして、どのような痛みを味わって今があるのかなど語れる人材にしてあげなければいけないと思います。

 

最近はすぐにハラスメントと言われてしまうので、受け入れ側もどうしても消極的になってしまうと思いますが、しっかり向き合ったコミュニケーションをとり、信頼関係を作り、嫌なことも良いことも伝えられ、受け止められる関係をつくらなければ決して未来はないと思います。希薄な社会になってしまうと思います。

日本は人との関係が決して希薄ではない国でした。それが、今は都合の良い部分だけのSNSのような関係に変わってきています。それでは人を育てることはできません。相手のふところに入って、本当の人を育てることを切に望みます。