弱いの知ってるけど

弱い自分と向き合い勇気を出させて30年サラリーマンを頑張ってきました。転職5回、仕事や転職の失敗談や理不尽・達成感・乗り越えた経験を紹介させてもらってます。 少しでも力になれたら、嬉しいです

初めての転職(おろかな理由)

転職するときにいろいろな思いになったのは今でも鮮明に覚えています。

その都度、自分に自信がなかったり、勝手な自信があったり、もっと自分にできるのではと考えたりといろいろな思いがありました。

これは私が23歳のときのことです。

 私は短大卒業後もアルバイトを続けてフリーターだったので、初めて入社した会社は中途入社で小さな医療機器卸業でした。入社したときに同期が女性3人でした。みんな結構、明るく頑張るメンバーで互いに支えあったり、嫌な仕事こそ笑ってがんばろうという風土を同期の中で作っていました。

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給与明細の見せ合いはしてはいけません

やらなければよいのに入社して半年ほど経過して、同期のメンバーと給与明細の見せ合いをしました。1名は年上で2名は年下でした。年齢にあった基本給だと思っていたのですが、一番自分が低かったのです。しかも私だけ一人暮らしだったのでショックでした。

仕事もなれて、結構活躍できていた頃だったので、モチベーションが一気に下がり、周りも気づいていたと思います。それから2ケ月後に突然、基本給が上がっていたのです。

社長から「がんばってるから給料上げといたぞ!」と言われました。昇給時期でものないのにです。

嬉しく思うべきなのでしょうが、この時点で「絶対に辞めてやる!」と決心しました。「こんな社長の気分で給与を上げる会社は信用できない」、「同期から伝わっていったのだと思いますが、噂だけで上げるなんてありえない」と思いました。

そして、自分がいなくなると困る状況にしてから、辞めようと思いました。

その後は、この件だけではなくても仕事が楽しくもあり、本当に一生懸命に働きました。商品知識や商品用途も自分でも勉強し、医者でもないのにメーカーに細かな使用方法まで聞いたり、医者や看護士の専門書を買って勉強したり、社内で商品知識がもっともある人間となり頼られる存在になりました。リーダーシップをとる役割まで任せられました。

そして、3年過ぎて密かに転職活動をはじめました。

在籍していた会社がまだ小さかったので信用がなく現金でしか取引きしてもらえない医療器メーカーの内定をもらいました。

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そして、今だと思い社長のところへ行き、「会社辞めさせてください、医療器メーカーに転職するので」と伝えました。

社長は本当に驚き、私の代わりがいなくなることで困っていました。「ちょっと待ってくれ」と言われましたが「もう決まっているので無理です」とお断りしました。

そして、その1ケ月後に退職しました。

 

後になって私のこの転職は、最初の給与の件や社長の気分で決めていることに不満を抱き、その復讐のためというか恨みのような気持ちで行った行動で決してプラスではない、動機が不順で何やってるのだろうと思ったり、お世話になったのに困ることをわかってのタイミングでこのようなことをしたのは大人げないことだとか、こんなことでがんばれるならもともと普通にがんばったらよかったんじゃないのか?などといろいろと考えさせられました。

 

それでも、当時の自分は本当に満足していました。

3年かけて、やってやったと思っていました。あの会社が現金でしか取引きできない、足元にも及ばない会社に入社したことへの優越感と今頃、あの会社は困っているだろうなと思いました。<私は本当に性格悪いですね>

そして、新しい会社の研修期間だったので仕事は定時で終わるので行ってみようと思いました。<とことん性格悪いです>

そして、その会社に突然行き、「みんな元気?」と入っていきました。そうすると私がやっていた仕事を取引先の人がやっていました。「なんでいるんですか?」と聞くと「社長が困っていたから、頼まれて転職した」とのことでした。

そして、大変な状況のようではあったのですが、その方の入社で十分にやっていける体制であることはわかりました。そして、自分と一緒にやっていたメンバーが「さとーさんいなくて大変ですよ」と言いながらも本当にがんばって成長しているのもわかりました。

「なんだ?俺がいなくても大丈夫なんだ~」とがっかりしました。

自分がいないと困ると思っていたけど切羽詰まればどうにかなるものなんだと実感しました。

自分が自分のことを思いあがって大きく見ていただけでした。

人を恨み、復讐のためにという大袈裟な自分はなんて愚かなのだろう。

そして、会社というものは、どんなに主力の人間がいなくなってもどうにでもなるのだと実感しました。

そして「どんなに仕事が出来ようが、習熟しようが、それでも謙虚により上を目指し続けるべき」ということを気づかされました。

 

少し経ってからですが、唯一、よかったと思えたのは「残されたメンバーの成長につながった」ということです。私の勝手で大変な思いにさせてしまったのですが、がんばって乗り越えてくれて、成長につながったことは素晴らしいことだと思えました。

 

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何の仕事でも自分の代わりはいるので、自分の将来を考えたときに人生の選択をしたときに転職したいと思ったら、現在の会社は気にせず、動いてみるべきだと思います。

残された人たちも会社もどうにかするんです。そして、そのようなことが残された人の成長にもつながるのです。