「#忘年会スルー」は会社に問題がある
今、忘年会スルーが話題になっていますが、忘年会の費用は会費制が多いようですね。それなら参加したくない若い社員がいるのは当然だと思います。
しかも社内行事のようにしているんですね。
私がこれまで勤務してきた会社は社内行事の忘年会は上場企業でも中小企業でも会社が負担していました。
30年サラリーマンやってきて、すべての会社がそうでした。
勤務した中の上場企業は業績が良ければホテルで盛大に行い、良くなければ社内で軽く行うこともありました。会社の業績が良いときのホテルでの開催は本当に楽しかったですね。ボーナスも多く、社員みんな楽しそうでした。ホテルで開催するのを楽しみに仕事もがんばれました。
どうやらここ最近、上司が部下と飲みに行っても割り勘というのが当たり前になっているようですね。せめて上司は奢れなくても多めに出すことはすべきですよね。
私はこづかいが少なくても、部下と飲みに行くときは奢るか、多めに出すことはしていました。それが部下に対する礼儀だし、誘ったのなら奢らなければ筋が通りませんよね。
「都合の良い時だけ上司で都合の悪い時は同僚かい!って思いますよね!」
だから、忘年会もスルーしたくなるのは当然です。
そういえば、以前勤務していた中小企業で、独身社長が土日も新卒社員を食事に呼んだり、男性社員だけスポーツ観戦に呼んだりとしょっちゅう休日に呼んでいました。
私はそれなりの年齢なので、呼ばれたりはしなかったのですが、彼らは彼女との約束も断って参加していたようで「可愛そうに...」と思っていました。
そして、それから新卒社員の先輩が今度は社長のまねをして、土日にも後輩を呼ぶようなことをはじめたようでした。
社長は食事代を出してもらえるので、まだ、よかったようですが、その先輩社員はほぼ割り勘のようで、しかも後輩社員から「今日は割り勘で!」と言わせるように仕向けたようです。
会社の近所に引越して、仕事がんばろうとする新卒社員はその先輩のすすめで近所に住み、結局、休日に電話やLINEでの呼び出しで、部屋も知られているので、居留守も使えずうんざりしていました。
自分が上司や先輩だったときに、心がけていたことです。
一緒に働く部下や後輩からは、
★何でも相談できる仲間のような存在でありたい
★出来なかったり、追い込まれたときは気づいてフォローする存在でありたい
★部下、後輩が失敗したときに責任を取る存在でありたい
人の上に立ったのなら、自分を優先するのではなく、まずは部下のために、後輩のための行動をしてほしいです。
このような部下や後輩のための行動をとっていると自分が苦しいときこそ、部下や後輩が本当にがんばってくれます。
私が多くを学んだ上場企業時代の役員からこのようなことを言われました。
「君は自分の担当部署の業績が悪ければ悪いほど上を見て仕事をするのが間違っている。悪いときこそ下を見て仕事をするべきだ。」
私はこれを言われるまでは、自分の担当部署の業績が悪いと怒られることが気になって、上ばかり見て仕事をしていました。
この言葉を聞いてからは業績が悪いときこそ上から何を言われようが、部下のみんなのためになる仕事をコツコツとするようにしました。
すると私の想いがみんなに伝わり業績は回復し、これまで以上に部下との信頼関係もより強くなっていきました。
このように人の上に立てば立つほど、部下のために、またその下のメンバーのためにと仕事をするべきです。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」の行動が必要です。
私は今、53歳ですので昭和の文化の企業でさんざん働いてきましたが、忘年会をスルーすることはこのようなことができていない上司や先輩なら、当然だと思います。
「忘年会スルー」は理解できます。納得できます。
行かなくてよいです。
最近はコンピューターの発展で生産性が高いことだけを優先して、人を育成したり、仕事の本質を教えたりすることのない上司が多いのだろうと思います。
人材育成や本質の理解の教育は時間がかかりますから、生産性はすぐに上がりません。
それでもやり続けないと未成熟な人材だけになります。
そもそも生産性が高いだけで上司になった人が多いのかもしれませんね。
そのような上司だとまずはカッコいい上司のふりをする。人を呼び捨てし、部下のミスは部下が原因という結論とし自分の責任を回避する。育成はしないので自分の位置を保つことだけを考え、自分の身銭は使わず、飲み会に部下を誘うがいつも割り勘にする。
本当に情けないです。
しかし、よく考えてみると上司は奢るべきとか、 部下のための仕事をするとか、部下を育成するとかは、もう誰からも教えてもらうことがないのかもしれないですね。
だから、このような忘年会スルーにつながったのだと思います。
すべてにおいて生産性や効率化が優先されたり、経営者も上司も自分のことしか考えない社会になっていくのかもしれませんね。
だから、フリーランスで仕事をして対等な契約関係が伸びていっているのだと思います。
以外と昭和の考え方も古いけど、正しいことは今よりも多いかもしれませんよ。