弱いの知ってるけど

弱い自分と向き合い勇気を出させて30年サラリーマンを頑張ってきました。転職5回、仕事や転職の失敗談や理不尽・達成感・乗り越えた経験を紹介させてもらってます。 少しでも力になれたら、嬉しいです

社会人失敗談①/若い頃のあきれる話(恥ずかしい~)

最近20代の頃をよく思い出すようになりました。

若返りたいのではなく、初心に戻りたいからかな? いや、違います。それは今、フリーになって不安だからなんです。自分でわかってます。

当時は自分が社会で通用するようなものを何も持ってないし、通用するのかもわからない気持ちでいましたね。

アルバイトに明け暮れていたため、学生時代には就活もせず、そのままアルバイトを続けフリーターになりました。そのうちその会社で女性社員とつきあったことがばれて、社内の風紀が乱れるとのことで、退職することになりました。今では考えられないのかもしれないですね。

その後、はじめて就活をして、5~6社は落ちて、やっと中途入社で10人ほどの医療機器販売の今にも倒産しそうな零細企業に入社しました。

入社したものの自信がなく、すごく不安でした。自分は社員で通用しないのではという不安だけが心に押し寄せていました。ただただ、何をやっても不安ばかりでしたね。

それでも、余計なプライドだけは高く、営業が花形だと思っていて、営業職を希望し採用されました。小さい会社なので研修体制は一切なく、上司の営業課長と一緒に外周りからはじめました。

医療機器というのは手術のハサミ一つでも海外や日本の著名な医師の名前が付いていたりで、商品名を覚えるだけでも大変でした。すべてが専門用語に近い会話でちんぷんかんぷん!

いきなり営業は難しいとのことと商品発送部署が多忙だったため、人事異動ではなく、そちらを手伝うように入社1週間で指示されました。

「営業で入社したのになんで自分がアルバイトのやっている業務をしなきゃいけないんだ!」とすぐに不満を持ちました。

 翌日から手伝いに行ったときには商品発送部署は出荷量が増え全員が大変な状況でした。そこに私が手伝いに来ても教える時間もなく、私ができることは雑用に近いものしかありませんでした。

 その業務内容は「段ボールを畳んで倉庫に保管する」「使用する段ボールを作る」「商品に番号を張る」「出荷伝票を1枚づつに切る」「出荷箱をトラックに積込む」というものでした。

これを不満を持った私がやるとそれはそれはひどいものでした。

「遅い」「適当(破れてもそのまま)」「不満な顔をして声もかけずらい」「コミュニケーションとりずらい」と周りの人との関係も決してよくはなりませんでした。

そのうち挨拶以外は話さなくなりました。それを見かねた営業課長が手伝いに来てくれ、周囲と仲良くさせようと思って私のことをいじって、私が段ボールの両面をふさいでしまったミスを明るく、「こんなことをやってるよ!」と私と周囲に大笑いしながら頭を軽くたたいてきました。

 そこで私はなんと「いてーなー!!」と怒鳴ってしまいました。こんなことで怒ったことは生まれてこれまでいまだにありません。

 

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 当然、周りの雰囲気は凍りつき営業課長も「申し訳ない」と謝ってきました。

いやいや謝るのは私の方です。

そして、その後は当然冷え切った出荷現場となり、私も一言も言わず1日が終わりました。

 

その事からずっと悩み続けました。

「この状況をどうしたらいいのか?」

     ↓

「自分が悪いのになぜ謝れなかったのか?」

     ↓

「自分はこの仕事が不満なんだから仕方ないこと!」

     ↓

「いや、違う、自分が悪いんだ。」

     

1週間、本当に本当に悩みつづけました。

 そして、やっと気づいたのです。

 

「時間が経っても素直、正直に謝る」

「どのように思われても、きちんと謝り、仮に叱られても受け止める」

「恥ずかしい、情けないなどと思わない」

「仕事を選ぶほど新人の自分にやれる仕事はない」

「自分の仕事は選ばずどんな業務でも懸命に行う」

「どんな業務でも必ず工夫を心がけ生産性を上げる」

「汚い仕事なら、自分で綺麗にする」

 

 出勤して、すぐに営業課長や出荷現場のみなさんにお詫びをして、どのような仕事も積極的に取り組みはじめました。

 

 「段ボールを畳んで倉庫に保管する」

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誰よりも早く段ボールを畳み、保管場所に同じサイズをまとめ取り出しやすく整頓された保管まで行いました。

 

「使用する段ボールを作る」

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早く的確なサイズの段ボールを用意し組立て、ガムテープも商品の重さ、強度を考慮した張り方を目指しました。

 

「商品に番号を張る」

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早く、商品の指定場所に斜めにならないようにきちんと張るようにしました。

 

「出荷伝票を1枚づつに切る」&「出荷箱をトラックに積込む」

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早さと丁寧さを心がけて行いました。

 

行動を変えてから2~3日で出荷現場のみんなとの距離も縮み、行動を変えたことにより、他の業務も依頼されるようになり、その時も自分がやるからにはどのような部分を高めるべきかを考え目標を決めて取り組むようにしました。

みんなの役に立っているこも実感できるようになり、仕事が楽しくなり、商品の知識も知りたくなり、医師や看護師の専門書を探して使い方を覚えていくようにもしていきました。

 このようにして、仕事をする上で

「発展させること」、「創意工夫すること」、「担当する人で成果が変わること」の重要性を実感できました。

 「小さな仕事をできない人間に大きな仕事はできない」というも本当に実感できるようになり、今でも私が初心に戻るときに思い出す出来事であり、自分の信条の一つになっています。

 

 余談ですが、今でも畳んである段ボールをみると組立てたときにどのような立方体になるかをすぐに想定できたり、ガムテープの貼り方も引越し業者の方から褒められたりします。(笑)