怖い思いから逃げたい自分に勝ち続けること!(人生も転職も変わりました)
これまでサラリーマン生活33年で自分のポリシーを貫いてきて今でもよかったと思えることがあります。
それは、
「怖い思いから逃げたい自分と真正面から向き合うこと、そして、逃げたい自分と戦い、勝ってきたこと」
です。
人間がもっとも苦しく、継続して戦わなければいけないのは
「自分であり、弱い自分の心」
なのだと思います 。
私は子供の頃からそろばん、書道などの習い事をやっても続きませんでした。
姉は何をやっても続けてがんばっていました。
そして、いつも母親から
「お前は姉ちゃんと逆で何をやらせてもがんばれないね」
と比較されていました。
母親はがんばらせようと思い言ったことなのですが、自分はダメな人間なんだ思い込むようにもなりました。コンプレックスです。
そして、その気持ちを抱えたまま進学していき社会人になりました。
社会人でも自分が通用する自信はなかったのですが、入社した1社目が小さな医療器業界の卸業の中小企業だったのですが2年ほどで自分の仕事にも自信が持て気持ちに余裕が生まれ、世の中で自分がどこまで通用するのかをもっともっと試したくなりました。
そして、次は医療器のメーカーへ転職しました。
このは業界の中でも優位性のある独自商品のメーカーだったのですが、医療器業界というニッチな業界でもっともっと一般的なメジャーな業界で自分を試してみようと思い、総合通信販売の上場企業へ更に転職したのです。
その会社はこれまでの作業中心の医療器業界に比べたらきちんと会議もあり、厳しさもありました。
そして、社員に対し課される責任も重く、やっと会社らしいところに入社できたと感じたのですが、これまでの医療業界のような作業をやっているだけではなく、自ら会社に貢献できる自主性も必要でした。(今では当たり前ですが当時は斬新でした。)
最初は自分の力を試せることが楽しかったのですが、徐々に自分の浅い力では行き詰っていきました。
この会社は私が入社してから毎年30%成長を続けていたので、仕事も忙しくクレームも連発している状況でした。
このような多忙な環境とクレーム対応、そして、自分の力不足を突き付けられ、過去にコンプレックスだった「自分はダメな人間」なんだという思いが蘇ってきたのです。
自分でも気づかず、うつ状態に入っていたようで2ケ月ほど会社では笑うこともしなかったようです。
この頃はクレームからも逃げようとしたり、仕事からも逃げようとしていました。
このような逃げる気持ちだと全てがうまくいかなくなるのです。
クレーム対応している中でミスが出て更にクレームが大きくなったり、会議でも発言もなくなり、会議資料も間違っていたり、会議中に大きなクレームが発生して席を外して対応しないといけなかったりと地に足がついていない状態に陥りました。
全てにおいて恐れや怖さを感じて、気持ちが逃げていたからなのです。
そして、全ての仕事が後手になってしまったのです。
このような状態だと更に恐れや怖さがでてきます。
会社を退職しようと逃げたい気持ちにもなりました。
結局は自分の根本は変わらない、怖い思いから逃げ続ける「ダメな人間」なんだと感じました。
本当に辛くて、悲しくて、情けなくてもう何もかも捨てて田舎に帰ろうかと悩みました。
本当に強くなりたかったのですが、そのような気持ちにもこの時はなれませんでした。
そして、悩み続けた末に
「自分は怖い思いから逃げ続けることしかできない」
「ここまで自分はどん底なのだから、もうどうでもいいからやるだけやってみよう」
「急ぐこともなく、自分のペースで一つ一つだけやっていこう」
「どう思われてもいいや」
「そして、今よりも少しスッキリした気持ちで会社を辞めればいいや」
と開き直りました。
そして、翌日から出勤して、「恐れや怖いという感情はどうでもいい!」と思いながら、クレーム対応も1件ずつ丁寧に粛々と解決していき、資料作成などの業務も時間をかけながら丁寧にゆっくりとやっていきました。
するとクレームが1件解決する、きちんとした資料作成も1つできる等と粛々と進めていくごとにこれまでの恐怖心が減っていき、気持ちもだんだんと軽くなりました。
『自分はキャパがいっぱいになると恐れや怖いことにきちんと自分を向き合わせていなかっただけなんだ。』
『自分への逃げたい思いに勝つことができないから心の悪循環をつくっていたんだ。』
『弱い自分と向き合っていないことが根本原因だ。』
私のこのような精神状態で周囲に気を使わせたり、仕事の仲間にも迷惑をかけてしまったと反省しました。
そして、1年程前に担当役員との宴席で言われた言葉を思い出し、やっと腹に落ちしっくりきたのです。
『何かを選択するとき難しい方と簡単な方があったら、難しい方を選びなさい。それが、自分を成長させてくれる』
簡単な方だけ選択しようとする気持ちが、怖い思いから逃げる癖につながったのです。
そして、自分で自分に誓ったのです。
「怖い思いからはもう逃げない!」
「逃げたい気持ちになったときほど怖い思いに向かっていく!」
「自分はこの怖い思いが出たときは、難しい方を必ず選択していく!」
これを心がけてから、しばらくしてから部署の長にもさせていただきました。
その後、ヘッドハンティングで声もかけていただけるようにもなり、収入アップにつながる転職もしました。
このときに逃げない自分に気づけなければ、今もずっと鳴かず飛ばずのサラリーマンだったと思います。
能力でもなく、逃げないことを選択する人間であることは他人から見ても自分の発言で伝わっていくもので、それが信用につながっていきました。
これを読まれた方は是非、自分に勝ち続けるポリシーを見つけていただきたいです。
また、難しい方の選択を大事にしてほしいと思います。
私がお伝えしたいのは、あくまでも弱い自分・甘い自分という自分でコントロールできる範囲に勝ち続けることです。
企業内いじめやブラック企業・独裁経営者など自分でコントロールできないものには、逃げる選択も必要ですので、自分に勝つ必要はありません。
読んでいただき、ありがとうございました。